「一度入ったら死んでも出られない」と言われた日本のハンセン病療養所は、患者自身の長年の“たたかい”と多くの理解者の支援によって、最近20年間に180度の大転換を遂げました。
でも入所者は、全園で1,830人に減少、平均年齢は85歳を超え、終焉間近です。各園の自治会は「お世話になった地域の市民に療養所を利用してもらおう」とハンセン病問題基本法を活用した将来構想をすすめております。
多磨全生園では自分たちが植えた3万本の樹木や春・夏・秋に咲く152種の草花、歴史的・史跡建造物、県木の森、数々の小公園など、全生園全体を「人権の森記念公園」として残し、国民共有の財産、憩いの場所として保存されるよう東村山市をはじめ、緑を守る市民協議会、NPO法人・東村山活き生きまちづくりなど多くの市民団体と共に活動を続けております。
皆様のご理解、ご支援をお願い申し上げます。
多磨全生園入所者自治会
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かつてハンセン病は、不治の伝染病とされ、患者は国の強制隔離政策と人々の偏見や差別の中で、長く苦しい歴史を歩んできた。
ここ多磨全生園には、故郷を捨てさせられた人々が眠る納骨堂、終生隔離のなかで故郷を偲んだ望郷の丘、苦難の歴史を語り継ぐハンセン病資料館、これらとともに多くの想いがある。
この地を第二の故郷とした人々は、萎えた手足に力を込め、病をおして拓いた土地に、一人一人が想いを込め、一本一本植樹し緑を育てた。
いま、その緑の地は、そこに暮らす人々と東村山市民との百年の交流をとおし、いのちとこころの人権の学びの場となった。
私たち東村山市民は、こころをひとつにし、ここに眠る人々を鎮魂し、この土地と緑と歴史のすべてを『人権の森』として守り、国民共有の財産として未来に受け継ぐことを宣言する。
平成21年9月28日 東京都 東村山市